水色書架

自作の一般向け現代小説を書いています。長編短編をご用意しております。
はじめに
次の小説を構想中です。しばしお待ちを…。

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作品リスト  [ 『ダイニング』 ]

ダイニング (1)

「行ってくる。」
「行ってきまーす!」

夫が出かけるのと同時に、元気な声で娘が玄関を走り抜けるように出て行った。

朝日が眩しい。今日もいい天気になりそう。

マユコは二人の後を眩しそうに目を細めながら見送っていた。
すぐに玄関からキッチンへ戻ると、息子がまだ寝ぼけた様子で、朝食の半分も食べずにぼんやりしているのを見て、

「ほら、早く食べて。遅刻するわよ。」

と急かして、息子のボサボサ頭を手櫛で梳いた。その途端、息子はお節介な母の手をかわそうと身をよじって、

「大丈夫だよ。自転車で突っ走れば、充分間に合うって。」

と、かったるそうに、パンの残りを口に突っ込みながら席をたった。

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[ 2009/09/15 09:47 ] 『ダイニング』 | TB(-) | CM(-)

ダイニング (2)

買い物帰りの夕方、ブログに載せるためにデジカメで町を染める夕焼け空を何枚か撮影した後、帰宅してすぐに夕飯の準備に取り掛かった。秋の夕暮れは釣瓶落としだ。5時を過ぎるとじきに薄暗くなっていく。いつか次第に暮れていく空の色合いを連続して撮ってみるのも面白いものになるかもしれないと、マユコは野菜を包丁で刻みながら考えていた。


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[ 2009/09/15 09:50 ] 『ダイニング』 | TB(-) | CM(-)

ダイニング (3)

カケルが帰るまでにまだ2時間ある。息子を待って一緒に食べるべきか、先に済ましておくべきか、躊躇った後、マユコは先に食べることにした。空腹が今の自分をさらに惨めにするように思えたからだ。気分を変えなくては。きっと自分の顔は気持ちをそのまま表して、愛想のない表情になっているだろう。帰宅する息子にそんな顔を見せたくない。

マユコは自分の分だけシチューを盛り、ご飯を茶碗に入れ、テーブルに並べた。色とりどりで栄養を考えたメニューなのに、冷めきっているように見える。すぐに箸をつける気になれず、マユコはおもむろにデジカメをバッグから取り出し、献立を撮影した。シチューの湯気で白く煙って見えるので、何度も撮り直した。彼女の家族への努力の証を留めておくつもりで。そうでもしなければ、やりきれなさを持て余していたろう。後でブログに公開しようと決めたことで、マユコだけの世界に思いがトリップして気が晴れるのだった。

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[ 2009/09/15 09:54 ] 『ダイニング』 | TB(-) | CM(-)

ダイニング (4)

夫が帰宅したのはマユコが眠りにつくほんの少し前だった。ガタガタと不規則でけたたましい音が時折聞こえて、時計を見るのに目を半開きにすると午前零時をまわっていた。あの音は酔っ払って体がふらついているためだろう。本人はまっすぐ歩いているつもりでも、よろけてそこここにぶつかっている。洗面所で派手な水の音が聞こえ、しばらくしてコップを荒っぽく置く音までもした。

マユコにとってはこういう騒々しさは嫌いだった。酔っている夫の相手をするのも鬱陶しくて仕方がない。反面、帰宅するまで心配も絶えない。事故にあってないか、事件に巻き込まれてないか、どこかで酔っ払ったまま寝込んでないか、さまざまな状況が思い浮かんでは彼女の心を締め付け、動悸が激しくなる。テレビを見ていても上の空になることもある。

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[ 2009/09/16 09:38 ] 『ダイニング』 | TB(-) | CM(-)

ダイニング (5)

あくる朝、食事を終えて、洗面所でヒゲを剃っているタケオのところへさりげなくマユコは近づいていった。

「昨日、あなたがベッドに入ってから、
 携帯電話に着信があったみたいね。
 音が鳴っていたわ。あんなに遅く、どなたからだったの?」

タケオは別段気にも留めてない風でさりげなく答えた。

「ああ、昨晩一緒に飲んでいた取引先の人からだよ。
 僕に渡す書類の一部を渡し損ねたってことで、
 早々に連絡してきたんだ。
 今日の会議に間に合うように持ってくるってさ。」

「そう。
 お酒の席で、書類のやりとりをすれば、そりゃ間違いがあるわよ。
 あなたもあんなに酔っ払っていたし。気をつけて頂戴ね。」

タケオは二日酔いもなく、愛想の良い顔を妻に向けてご機嫌をとるように、わかってるとヒゲを剃りながら言った。だがマユコは夫の言葉をにわかには信じなかった。本当は、「お酒の席で書類のやりとりなんかするかしら?」と尋ねたかったのだが、嫌味なことを言って、夫の表情がおもむろに不機嫌に変わるのを見たくはなかった。

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[ 2009/09/16 09:43 ] 『ダイニング』 | TB(-) | CM(-)

ダイニング (6)

ある日、マユコはタケオの両親・・・彼女ににとっての舅・姑の家を訪ねることにした。別居とはいえ、私鉄の駅を3つ離れた程度の近さに住んでいるので、ひと月に一度はご機嫌伺いに行くことにしていたからだ。タケオには10才上の長男である兄と、6才上の姉がいた。兄は長男でありながら転勤族で、今は遠い地方に住んでいるし、姉もやはり遠方に嫁いでおり、二人ともマユコたちの結婚式のときと法事の2回しか会っていなかった。

タケオが次男でも、二人の兄姉とは年も離れており、彼の両親が手離しで末っ子のタケオを可愛がったこともあって、自然に夫の実家とは密接にならざるを得なかったのだった。だが、舅・姑はマユコのことも可愛がってくれて、彼女もカケルやルリが幼い頃は一緒に連れ立ってよく訪れていた。

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[ 2009/09/16 09:50 ] 『ダイニング』 | TB(-) | CM(-)

ダイニング (7)

夕飯の用意は済ませ、家族が帰宅するのを待つ間、いつものようにパソコンを取り出し、デジカメを繋いで、自分のブログの記事に画像を載せながら記事を書いていた。最近は風景写真とともに、食卓の写真も載せることにしていた。

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[ 2009/09/17 11:01 ] 『ダイニング』 | TB(-) | CM(-)

ダイニング (8)

秋の深まりはもう冬の訪れでもあった。少し開けただけのキッチンの窓から吹いてくる風が、マユコの頬の横を冷たく行き過ぎた。長袖のセーター一枚の上にエプロンをかけただけでは思わず身震いした。サッシの窓をぴっちり閉めなおして、コンロにのせてある鍋の蓋を開けた。たちまち霞のような湯気が立ち上るとともに、マユコの鼻孔もくすぐった。


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[ 2009/09/17 11:02 ] 『ダイニング』 | TB(-) | CM(-)

ダイニング (9)

カケルは夕飯を食べてすぐ塾に出かけ、たぶん帰りは11時近くになるのだろう。ルリはルリで、母親に最近のファッションについて語り、新しい服をねだりながらも、夕飯をすませるとさっさと自分の部屋にむかった。見たいテレビ番組があればリビングにやってきて見ているが、今夜はそのつもりはないらしく、部屋で友達と携帯電話で話している声が時折聞こえていた。夫のタケオは、遅くなるというメールはなかったがまだ帰宅していなかった。

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[ 2009/09/17 11:03 ] 『ダイニング』 | TB(-) | CM(-)

ダイニング (10)

12月に入って最初の日曜日、タケオは昼近くになって起きてきた。昨夜も飲んで遅くに帰宅した。ガウンを羽織って玄関に迎えに来たマユコに咎められたことを覚えているが、あとは気づいたらベッドの中だった。パジャマに着替えていたのは、おそらく彼女が無理にでも着替えさせたにちがいない。スーツもハンガーにきちんと吊るされている。彼女は何か気づいただろうか。

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[ 2009/09/18 09:13 ] 『ダイニング』 | TB(-) | CM(-)

ダイニング (11)

しんしんと冷え始めた夜だった。昼間は比較的暖かだったのに、夜になってから急に気温が低くなったのだろう。寒さで目が覚めたわけではないが、マユコは隣のベッドで寝息をたてて眠る夫タケオを見つめながら、そっと体を起こした。

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[ 2009/09/18 09:17 ] 『ダイニング』 | TB(-) | CM(-)

ダイニング (12)

リビングの電話の受話器をとったとき、マユコはまだかすかに震えていた。夫のケータイを覗こうとしたことの罪悪感なのか、深夜の予想外の電話に不安を覚えてなのか、自分でもよくわからなかったが、ナンバーディスプレイで公衆電話からかかっていることがわかり、緊急の連絡かと迷わず受話器をとった。

「もしもし。・・・。」
もしや、姑が心配していたように、舅に何かあったのだろうか。

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[ 2009/09/18 09:19 ] 『ダイニング』 | TB(-) | CM(-)

ダイニング (13)

病院は完全看護のため一旦帰宅することになり、舅もマユコたちの家に泊めることになった。夜中の1時過ぎに帰宅するとすぐにマユコは客間に布団を用意したが、舅は眠気より心配で眠れそうにないらしく、熱いお茶を入れて少しの間リビングで話した。夫が寝ると行って寝室に戻っていったのを、彼女はちらりと目で追った。しばらくしてから舅を寝かせたが、マユコは眠れなかった。

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[ 2009/09/19 00:51 ] 『ダイニング』 | TB(-) | CM(-)

ダイニング (14)

姑の入院から10日以上、マユコはずっと病院と姑の家での舅の世話と、自宅での家事をこなし続けていた。自分の時間はほとんど持てずじまいだった。週末には、遠方からタケオの兄・姉が見舞いに来ていて、その相手もせねばならなかった。何が何やらわからない多忙さだった。


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[ 2009/09/19 00:54 ] 『ダイニング』 | TB(-) | CM(-)

ダイニング (15)

カケルがほとんど夕飯の支度をしてくれたおかげで、マユコは思いのほか助かった。人に食事を作ってもらって、自分は何もしなくてもいいという状況になるとは想像だにしてこなかったが、今目の前に、息子の作った八宝菜がある。息子が料理するのも信じられない出来事だった。

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[ 2009/09/19 00:56 ] 『ダイニング』 | TB(-) | CM(-)

ダイニング (16)

その夜、タケオの帰宅は遅かった。メールによる連絡はなかったが、土曜の夜は遅くなるのが普通だったから今夜も飲んでくるのかもしれないという予感がしていた。

マユコはパソコンに向かっていた。自分のブログの更新は姑の入院以来滞っていたので、コメントを寄せてくれる常連さんたちが心配しているかもしれないと、簡単な近況をブログに書いておいた。


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[ 2009/09/20 02:08 ] 『ダイニング』 | TB(-) | CM(-)

ダイニング (17)

外気がすっかり冷たくなり、ダウンのコートをしっかりと着込んで、マユコは姑の入院する病院へ向かっていた。姑の骨折の具合もだいぶ良くなり、今日からリハビリすることになっていた。

舅が一足先に病院へ向かっているはずだ。連れ合いの入院以来、今まで家事の何一つもやってこなかった舅がさすがに通ってくる嫁にばかり頼るのを憚って、自らも簡単な調理や掃除・洗濯をするようになったのは驚きではあったが、マユコにとっても気が楽になった。夫・タケオも見習ってくれればいいのにと頭の中で不満を呟いた。

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[ 2009/09/20 02:11 ] 『ダイニング』 | TB(-) | CM(-)

ダイニング (18)

病院の花壇で撮ったポインセチアや、帰り道に撮らせてもらったお散歩途中の犬をブログに載せた。もちろん、犬のほうは飼い主の許可をもらっていた。飼い主も犬を褒められて嬉しくないはずはないので、たまたま通りすがりに出会ったというのに、あっさりと笑顔で許可をもらえたのだが、マユコ自身、ブログを持っていなければ、人に声をかけて写させてもらうという勇気はなかったろうと思う。

玄関で音がした。夜の11時過ぎ。やっと夫のタケオが帰還したらしい。マユコはパソコンを閉じ、玄関まで出迎えにいった。

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[ 2009/09/20 02:13 ] 『ダイニング』 | TB(-) | CM(-)

ダイニング (19)

ルリは自宅から電車を使って30分ほどかかる高校に通っている。ほとんど物怖じしない性格の彼女は、入学してからもクラスにすぐ馴染み、部活は放送部に所属して、忙しい毎日を過ごしていた。

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[ 2009/09/21 01:47 ] 『ダイニング』 | TB(-) | CM(-)

ダイニング (20)

カケルはルリとは別の高校に通っていた。雨の日以外は自転車で通学していたのも、駅から学校までは遠く、自転車で行ったほうが早く着くからという理由と、塾へ直行するのに便利だったからである。

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[ 2009/09/21 01:48 ] 『ダイニング』 | TB(-) | CM(-)

ダイニング (21)

薄曇りの空、北風が吹いている。街中は街路樹から落ちた枯葉でいっぱいだった。姑の着替えを詰めたバッグを手に、マユコは枯葉を踏みしめながら病院へ向った。その足取りは何かを振り切るように急ぎ足だった。

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[ 2009/09/22 00:25 ] 『ダイニング』 | TB(-) | CM(-)

ダイニング (22)

呼ばれた名は、「まーやさん!」だった。
マユコのネット上でのハンドルネームだと気づき、大きく動揺して振り返った。目の前にいたのはかなり背の高い、マユコよりは年上らしい白髪まじりの白衣の男性だった。

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[ 2009/09/23 10:13 ] 『ダイニング』 | TB(-) | CM(-)

ダイニング (23)

鳳と待ち合わせした時間にはまだたっぷりと間があったので、いったん病院の外へ出て、その辺をブラブラ歩いた。

だが、歩きながらも、思わぬネット上での人との出会いの動揺がいまだ激しく、待ち合わせの約束を少し後悔し始めていた。一体何を話せばよいのか、ただ写真を撮って文章とともに載せているだけの地味なブログで、何か話題があるだろうか。他に何も取り柄のない自分なのにと、ひどく落ち込み始めた。

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[ 2009/09/23 10:15 ] 『ダイニング』 | TB(-) | CM(-)

ダイニング (24)

意外に早く待ち人はやってきた。予定していた時間より30分以上早かった。カフェの入り口から中を見回して奥にいたマユコを見つけ、彼女は彼女で、背の高い鳳にすぐ気がついて、おずおずと手を小さく振って合図をした。

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[ 2009/09/24 00:13 ] 『ダイニング』 | TB(-) | CM(-)

ダイニング (25)

部活が終わってからすぐに祖母の入院する病院へ見舞いに行ったルリは、7時半を過ぎた頃帰宅した。ちょうど兄のカケルは食卓にいた。

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[ 2009/09/25 00:24 ] 『ダイニング』 | TB(-) | CM(-)

ダイニング (26)

ルリが長電話を終えて着替えてから食卓についた頃、母と息子の大切な話は終わっていた。何事もなかったようにいつもの食事風景になった。ルリは祖母を見舞ったときの様子を話し、ついでに部活での話もした。彼女にしては珍しくよく喋っていたのは、長電話でのノリがまだ続いていたからだろう。

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[ 2009/09/26 00:56 ] 『ダイニング』 | TB(-) | CM(-)

ダイニング (27)

今日もタケオは酔って夜遅く帰宅した。どうしてこう毎日飲んでいられるのかマユコには不思議だった。思えば、夫には趣味らしい趣味がないせいかもしれない。付き合いが仕事と言いながら、それを楽しんでいるに違いないと彼女は思う。

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[ 2009/09/27 00:24 ] 『ダイニング』 | TB(-) | CM(-)

ダイニング (28)

手も足も縮み上がるほど寒い日だった。北風が強く、どんよりとした曇り空で、マユコの心の中を映したかのようであった。傍らから声がする。

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[ 2009/09/28 10:01 ] 『ダイニング』 | TB(-) | CM(-)

ダイニング (29)

クリスマスイブはルリは友だちと出かけている。カケルはアルバイト。夫は、彼の言い分によれば、取引先の人と忘年会を兼ねたクリスマス会をするのだそうだ。マユコにはそれが嘘だとわかっていた。同じ会社の人たちとの忘年会ならわかるが、取引先の人と飲みに行く回数が多すぎるのは不自然だ。決まっている、また坂元と会うのだろう。取引先の人には違いないが、仕事ではなくプライベートだ。

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[ 2009/09/29 16:27 ] 『ダイニング』 | TB(-) | CM(-)

ダイニング (30)

ルリが母親の書いた置手紙を手に、鼻息も荒く兄に怒鳴っていた。もう夜の11時をとっくに回っている。リビングには兄と妹しかいなかった。

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[ 2009/09/30 16:35 ] 『ダイニング』 | TB(-) | CM(-)